ロックンロール・パックンチョ

おっぱいなっぷる。

#011 おしけておじいさんフォーエバー

もう結論からいいますね。

そうしないと、いつまでたっても本題に入れなさそうなので。

岸田は一向に謝ってこないし。







おしけて。









うちの親父が、《教えて》のことをおしけてと言うんです、昔からずっと。









教える→おしける

教えない→おしけない









一年ぐらい前かに、訊いてみました。







わし
『なんで、教えてのことをおしけてって言うの?おしけて!』









はい、最後ちょっとふざけました。











親父
「え?言わん?言うやろ?」











言わんから訊いてるんだぞ。











親父
「勝浦(那智勝浦町)ではみんな言うで。」












聞いたことない。

母親も言ってなかった。

おばあちゃんも。

親戚一同も。

お前だけや。

だから訊いてるんや。










わし
『親父以外から聞いたことないけど…』 

親父
「そんなことないやろ。みんな言うてるて。」











そいつら連れてきて一列に並ばせろ。

問い詰めるから。










親父
「あ!もしかしたら……」

わし
『なになになになになになに!?』











親父
「遠洋行ってた時のやろか。」










※親父は若い頃、マグロ漁船に乗ってた。











わし
『どこかの方言か?』

親父
「うーーーん……」

わし
『船でどこ行ってたん?』

親父
インドネシア。」












インドネシア











インドネシア













無理やて。











それは無理やてさすがに。















おしけてインドネシア語説は無理あるて。
















親父
「なんで、お前らおしけてって言わんの?」












おかしいからやろどう考えても。











おしけてをネットで検索してもまったくヒットしないし。

ぶっちゃけ、そんな言葉はないと思ってるから!










親父
「勝浦の人は言うて!」












もうええて。











親父
「今度えっこちゃん(親父の姉)に訊いてみたらええ。」













うわあーーー。

えっこちゃんかあーー。

あの人言いそう。

おしけてって言いそう。

《おしけて 那智勝浦 方言》で検索してもまったくヒットしなかったおしけてを使ってそう。














♪口笛はなぜ

遠くまで聞こえるの?

あの雲はなぜ

わたしを待ってるの?












おしーーけてーーおじいーーさんーーー

おしーーけてーーおじいーーさんーーー

おしーーけてーーーーーーーーーーーー♪









口笛はきれいに鳴らしたら遠くまで聞こえるし、あの雲はわたしを待ってなんかない。

だから、なんで親父が教えてをおしけてって言うのかだけ教えて。








いや…









おしけて。