ロックンロール・パックンチョ

おっぱいなっぷる。

#012 大東さん

めちゃしゃべるおっさんの話をしますね。









大東さん。

《だいとう》と読む。

大東さん。

陽気なおっさん。

ずっとしゃべってる。

大東さん。

70歳くらい。

背が低い。

顔が濃い。

メキシコっぽい感じ。

大東さんって名前を聞いてなかったら、マルコ・アントニオ・ディアスって名前かと思うくらいメキシコっぽい。

大東さん。

愛媛県出身。

関西弁をしゃべるけど、関西弁のイントネーションじゃない気がする。

エセ関西弁を駆使してしゃべりまくる。








『消防士って楽な仕事よ!』








なんやいきなり。







『二日に一回休みやで!』







それはあかん。







『火事とか救急要請がなかったら、座ってずっとギャンブルの話してるだけ。』







ほんまか?







『消防士はみんな離婚する、ギャンブル好きやから借金作るんや。』







嫌いなんか?

消防士に何かされたんか?









『でもすぐ看護師と再婚する。』








偏見まみれやないか。







『消防士は一応体鍛えてるから、看護師もコロッとオチるんや。』








もう看護師もディスり出したぞ。








『ほんまに楽な仕事やで消防士は。』









しんどい時もあるって。








『この話を35歳の息子にしたら、お父さんが知らんだけで他にも楽な仕事なんかいっぱいあるよって言われてな、なんで息子に偉そうに言われなあかんねん。』








もっと言うたれ息子!







『わしこないだ左手の骨折って大変やってん。乙武の気持ちちょっとだけわかったわ。』








今度は乙武か。








乙武ってどないやってエッチしてるんやろ。』









やめとけ。

ちょっと面白いけどもうやめとけ。









『あ!今の面白かった?ほんまに?ほんならチャンネル登録よろしくなーってどう?ユーチューバーみたいやろ?』








おい大東。 
 
調子のんな大東。

乙武のくだりでちょっとウケたこっちにも落ち度はあるけど。

もう黙れ。










『消防士は糖尿病が多いんや。』









忘れた頃にまた消防士出してくんな。

反則やろ。









『仕事が楽すぎて糖尿になるねん。』








マジどうしたんや大東。








『愛媛では糖尿病のことを極道病って言うてな。』










もう何をディスってんのかもわからんくなってきたわ。









『まあわしもしゃべるんが仕事みたいなもんやでな、ははははは。』





  


何わろてんねん。









『わしはしゃべってるから糖尿病にならん。』










どんな理論やねん。

何言ってもウケると思うなよ大東。









『消防士はエッチな人多いでな。』





 


お前もやろ。

乙武のエッチがどうとか言うてたなさっき。










「大東さんはどんなエッチするんすか?」










訊いてみたった。







『わしか?訊きたい?じゃあチャンネル登録……』









もうええて。










この人とこれから毎週一回は会うことになってる。

金曜か土曜の夜。









『また話のネタ仕入れとくわな!』









なんかもう楽しみ。